
古い家のキッチンリフォームで大切なポイントをご存じですか。
大切なポイントは理想の家事動線にできるかということです。
リフォームを検討するタイミングや工事費用と合わせて解説しますので、古い家のキッチンをリフォームしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
古い家のキッチンのリフォームを検討するタイミングは?


古い家のキッチンのリフォームを検討するタイミングはいつでしょうか。
新築から20年、25年と経過しているので古い家なので、今すぐにリフォームを検討してかまいません。
キッチンのリフォーム工事には、費用を掛けるだけの価値があります。
新しいシステムキッチンは使い勝手が格段に良くなっていて、清掃もしやすく収納量も豊富になっています。
古い家であってもリフォームすることで使いやすいキッチンにできます。
ぜひキッチンのリフォームを検討してください。
20年を経過していないキッチンであっても以下の状況がみられるのであれば、リフォームを検討するといいでしょう。
- 機器が故障する
- 使い勝手が悪くなる
- 家族構成、生活スタイルの変化
機器が故障する
毎日使用していると、水栓金具から水漏れが発生したり、コンロや換気扇が故障することがあります。
システムキッチンであれば故障した機器のみを交換することも可能ですが、10年以上使っているのであれば、リフォームを検討してみましょう。
お使いのキッチンに感じている不満を解消できるかもしれません。
使い勝手が悪くなる
キッチンを選ぶときに使い勝手を想像するのはなかなか難しいことです。
実際に使ってみて初めて使い勝手の悪さを感じるでしょう。
今の世の中には便利な調理器具が豊富にあるので、キッチンを設置した当時と比べて調理の仕方や自分の動き方が変化していることもあるでしょう。
使い勝手が悪いなと感じるようになったのであれば、リフォームで使い勝手の良いキッチンにしましょう。
家族構成、生活スタイルの変化
古い家では壁付け型のキッチンが一般的ですが、今の主流は対面型のキッチンです。
子どもができたり、お孫さんが遊びに来るようになると顔を見ながら、コミュニケーションを取りながら家事をしたいと思うようになります。
そして、その思いを実現させるキッチンにしたいと考えるようになります。リフォームをすることで理想のキッチンを手に入れることができるでしょう。
家族構成や生活スタイルに変化があるときは、理想のキッチンを手に入れるためにリフォームを検討してください。
理想のキッチンにリフォームするためのポイントは?


リフォームで理想のキッチンにするための大切なポイントが家事動線です。
家事動線とは、調理や洗濯掃除などを家事を行うときに通る経路のことをいいます。
キッチンや浴室などの配置を工夫してスムーズに家事を行うことができる経路になっていると家事動線が良い家といわれます。
使い勝手の良いキッチンにリフォームするためには、家事動線を良くすることを考えるといいでしょう。
古い家でも使いやすいキッチンにリフォームできるはずです。
良い家事動線にするポイントは?
良い家事動線とはどのようなものでしょうか。
以下の3つのポイントを意識して間取りを考えるとよい家事動線にすることができます。
- 移動距離
- 収納の配置
- 回遊性


①移動距離
良い家事動線にするために気をつけたいポイントの一つが移動距離です。
短い移動距離でスムーズに料理や片付けをすることができ、洗濯や他の家事を行う部屋へも短い距離で移動できる家事動線が理想です。
具体的には、料理をするときの冷蔵庫と調理スペースとの距離や料理をテーブルまで運ぶための距離、ごみ捨てのための距離もあります。
家事は同時に進行させることが多いのでキッチンから洗濯機までの距離なども検討項目になります。
普段の家事に照らし合わせてキッチンの配置を考えるようにしましょう。他の部屋との関係性も重要になるので、家全体の間取りで考えると良い家事動線にすることができます。
②収納の配置
良い家事動線にするための大切なポイントに収納の配置があります。
スムーズに家事を行うためには、収納がどのように配置されているかが大きく影響します。
キッチンの近くには、食材や調理器具、食器など収納しておきたいものが多くあります。その一つ一つを収納するスペースを料理をするときの経路に効果的に落とし込まなければいけません。
もちろん収納の配置は難しいので、専門業者に相談して間取りを決めるようにしてください。
理想の配置にしようとしたときに建物の構造的な制約でできないことがあります。
要望を細かく伝えるとともに料理をするときの動きなど、日常的にどのようにキッチンを使っているかを伝えてください
専門業者が要望を叶える良い提案をしてくれるはずです。
③回遊性
回遊性があるとは、ぐるぐる回ることができる経路になっていることをいいます。
回遊性がある間取りは家事動線が良いといわれます。
回遊性があるとキッチンだけでなく洗面所や収納に二方向、三方向の経路を使って移動できるので、効率よく家事を進めることができるからです。
古い家のキッチンをリフォームするときは、お風呂やその他のお部屋の位置が変更できないと回遊性を持たせるのは難しいかもしれません。
一般的に回遊性を持たせるには部屋の広さも必要になります。
建物によって制約はありますが、回遊性のある間取りにすることを考えるのも家事動線を良くする一つの方法です。


キッチンリフォームの費用と工事日数について
古い家のキッチンをリフォームするときは、以下の2パターンの工事が主に行われます。
- 同じ場所でキッチンを交換する
- キッチンの位置を移動する
各工事について費用と工事日数について紹介するので参考にしてください。
同じ場所でキッチンを交換する場合


位置を移動せずにキッチンを入れ替える場合の費用と工事日数は以下のとおりです。
費用は、システムキッチンの商品代やクロスの張替え範囲、フローリングの張り替えを検討する場合など工事範囲によって大きく変動しますのでご注意ください。
≫ 費用の目安:60万円~/工事期間:2日~
工種 | 主な工事内容 | 費用の目安 |
---|---|---|
解体工事 | キッチンの解体処分、養生、片付けなど | 10万円~15万円 |
給排水配管工事 | 給水管、排水管の配管、接続工事など | 5万円~10万円 |
電気工事 | 換気扇のダクト配管、コンセント配線工事など | 2万円~5万円 |
ガス工事 | コンロ用ガス配管工事など | 2万円~5万円 |
大工工事 | 壁下地工事など | 3万円~10万円 |
内装仕上げ工事 | クロス仕上げ工事など | 3万円~5万円 |
システムキッチン設置 | ※システムキッチンの商品代によって変動有り | 35万円~ |
合計 | 60万円~ |
キッチンの位置を移動する場合


リフォームするのであれば、対面型のキッチンにしたいと考えている方もいるのではないでしょうか。
対面型キッチンにリフォームをするときは、排水管と換気ダクトをどのように配管するか検討する必要があります。
特に排水管はスムーズに排水できるように勾配をつけて配管する必要があります。
勾配を取れない位置にキッチンは設置できないので、見積りを依頼するときに必ず専門業者に確認してください。
また大きく間取りを変更するなど工事範囲によっては費用が高くなります。
工事期間も1か月以上の長期になることがあることは覚えておいてください。
≫ 費用の目安:110万円~/工事期間:7日~
工種 | 主な工事内容 | 費用の目安 |
---|---|---|
解体工事 | キッチンの解体処分、養生、片付けなど | 10万円~20万円 |
給排水配管工事 | 給水管、排水管の配管、接続工事など | 5万円~15万円 |
電気工事 | 換気扇のダクト配管、コンセント配線工事など | 5万円~10万円 |
ガス工事 | コンロ用ガス配管工事など | 5万円~10万円 |
大工工事 | 壁下地工事、床工事など | 15万円~30万円 |
内装仕上げ工事 | クロス仕上げ工事など | 10万円~15万円 |
システムキッチン設置 | ※システムキッチンの商品代によって変動有り | 60万円~ |
合計 | 110万円~ |
複数の業者に提案を依頼しましょう


キッチンのリフォームを検討するときは、複数の業者から提案をもらうようにしてください。
一つの業者だけでは、経験や技術の差によって理想どおりのキッチンができないかもしれません。
複数の提案を受けることで希望を叶えてくれる業者に出会える可能性も高くなります。
工事費用の金額の正当性を判断する指標にもなるので複数の業者から提案をもらうようにしましょう。
複数の業者をどうやって探したらよいか分からない方は、一括査定サイトを利用するといいでしょう。
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